社長秘書の啓子から電話がかかってきた。
「社長がお呼びよ、すぐに来て。」
啓子とは2か月前から付き合っているのでツーカーなのだ。
僕はやりかけのメール処理を中断して席を立った。
社長は気が短いので有名だから、2~3分以内に出頭できないと大変なことになる。
トントン、と社長室のドアをノック。
「はいりなさい。」
「失礼します。」とドアを開けて、一礼して部屋に入る。
社長は社長の席の肘掛付きの椅子にふんぞり返って、靴を履いたまま足を机の上に投げ出している。
社長のスカートの中に黒いパンティがちらりと見えた。
鈴木君、XX商事の社長からさっき電話が入ったわ。
ドキッ。XX商事の女社長は昨夜、カラオケで接待したばかりだ。ずっと上から目線で僕を見下したように接してくるので、ババアのくせに偉そうにして、と心の中で毒づきながら接待したつもりだったのに、何かドジをしてしまったのだろうか。
うちの社長は厳しいから、これで僕も出世は望めないだろうな・・・・
鈴木君、ズボンを脱いでここに横になりなさい。
応接セットの長いガラスのテーブルの上に、ズボンを脱いで寝るように命じられる。
ああ、僕は何をされるんだろう。
社長は僕の両手両足を荷造りテープで、テーブルの四本の足に固定した。
気が付くと社長の手には大きなハサミが!
「お許しください、社長。」
社長はハサミを僕のマタに差し込んで、パンツを切り取る。
「パンツを先に脱がせるのを忘れてたわ、あっはっは。後で代わりに私のパンティをあげるから安心しなさい。」
「XX商事の社長が鈴木君のことをすごく気に入って、契約更新に同意してくれたわ。鈴木君の泣きそうな顔や従順さが気に入ったんですって。契約期間中は鈴木君がつきっきりで接待することが条件だから、今晩から頑張ってね。」
「は、はい。わかりました。」
「今日の午後5時には必ずXX商事の社長室に行きなさい。XX社長から何を言われても絶対に従いなさい。いいわね。たぶん当分帰してもらえないでしょうから、その場合こちらには出社しなくてもいいから。君の上司には私から言っとくわ。」
「もし土、日も返してもらえなかったら休日出勤扱いにするから、絶対にXX社長の言うとおりにするのよ。」
「でも、明日の土曜日は彼女とのデートの約束があって・・・」
社長は啓子に電話した。僕と啓子の関係を知っていたのだろうか。
「すぐ来て頂戴。」
こんな姿を啓子に見られたらどうしよう。
と思い煩う暇もなく、啓子が社長室に入ってきた。
「今晩から鈴木君はXX商事の社長に貸し出すからあなたとはデートできなくなるんですって。」
「わたしにはまったくそんな気はありませんから。」
きっぱりといって啓子は出ていった。
「XX商事の社長は超ドSと聞いてるから、今日は私が鈴木君に思いっきりやさしくしてあげる。特別ボーナスよ。欲しいわね?」
「は、はい。ありがとうございます。」
僕は啓子に振られて呆然となっていたので、社長の特別ボーナスをもらうことにした。
「社長、すごい、もっと、もっと・・・・・」
あまりの凄さに僕は気を失っていくのであった。