危険な誘惑:誰でも心の奥底には秘められた願望があるものです。例えば性同一性障害(MTF)の人の多くは「女の子になりたい」という願望を幼少期から抱きながら、他人に対してはその願望を隠し続け、ある時点でもうそれ以上抑制できなくなって「カミングアウト」となります。
秘めた願望でも、上記は意識の中で顕在化している願望ですが、本人が自覚しないまま深層心理の中に隠れた願望として眠っている願望もあります。
例えば、この小説の主人公である凛子は、数年前に本で大型犬と結婚させられて妻になることを強いられた若い性奴隷の話を読みました。犬のペニスは一旦挿入すると抜けにくい形に肥大して、挿入したまま数回の絶頂を経た後でやっとペニスが抜かれた時には思考力を失っていたという話です。その若い女は自分の主人になった犬に毎日何度も犯され続け、ひと月後には完全に気が狂っていたそうです。その話はノンフィクションとは書かれていたが、凛子は本気にはしていませんでした。しかし、あまりにもショッキングな話だったので、女が犬に犯される光景が時折頭の中にイメージとして蘇っていたとのことです。
女性にはMな性癖が内在している場合が多く、MTFも同様と言われます。犬に犯される光景は、恐怖のシーンとして女性の意識に焼き付けられたわけですが、Mな女性の深層心理の中で、その記憶が無意識のうちに願望に変わる場合があるのです。
そんな女性が、もし全裸のままで、大型犬5頭と同じオリに入れられたら、どうなるでしょうか?そんな状況で神様が「女よ、お前の心にある願望を読み取って叶えてあげよう」と宣言した場合、その女性は、5頭の犬のどれかの妻になることにより「願望が叶えられる」のです。
この「未来シミュレーター」という新しいシリーズのGender Swap小説は、マシンが勝手に被験者の願望を読み取り、実現してくれるというお話しです。いくつかの極限に近い状況が設定され、主人公の女性はその極限の状況に置かれて、ひとつひとつ窮地を切り抜けていきます。
極限状況での犬との深い交流は、この小説のエピソードのひとつですが、それ以上に驚愕するのは「男と女の関係」です。(ネタバレで水を差さないよう、ここまでにしておきます。)
性同一性障害に関する最終章は、頭をハンマーで殴られたほどのショックを受けました。
元々、Mを内包する女性(ということは殆どの女性)をターゲットとして書かれた小説だそうですが、少しでもM気のある男性なら、引きずり込まれて抜け出せなくなるかも知れません。結果として社会通念からすると「正常」ではない濃厚な性交シーンが頻発するためR18扱いになっています。
Dugaで類似したM度で犬が出てくるものは無いかと探しましたが、流石に合法的な実写動画でできることには限界があり、小説にかなわないと感じました。