妻の謀略による夫婦スイッチ(強制的女性化)
の記事を読んで興味を抱かれた方のために、夫婦スイッチのネタをもう一題ご紹介します。
「一般職になった男」という小説です。題名の通り、男性社員が一般職に降格されてしまうというお話ですが、これでもか、これでもか、というほど運命の悪戯でどんどん堕とされます。
女性社長の慰み者にされるのはまだ良い方で(ネタをすべてバラすと面白くなくなるので省略しますが)、主人公を不法な方法で自分のものにした人物から「犬」としてペットにされ、1年以上も裸で首に鎖をつながれて、ワンワンと可愛がられるという、「ここまでさせても良いの?」と読んでいて心を痛めるほどの小説です。
最後には、ハッピーエンドと言えば非常にハッピーエンドな形で終わり、超ドMな読者なら「ああ、心休まる本を読めて良かった」と幸せな気持ちになるでしょう。超ドMでない読者は、少し割り切れないものが心に残るかもしれませんので念のため。
主人公と彼女は大学の同級生で、結婚を約束した仲です。二人の長期的人生設計を持っていて、子育てに愛情を注ぐのが大切だから、夫は会社に重きを置き、妻は家庭に重きを置く、と2人で決めて、主人公は総合職として、彼女は一般職として同じ会社に就職します。
しかし、経理部の一般職になった彼女が秀才で社内試験はトップ、TOEICも870点だったのに対して、国際事業部に配属された主人公の男性は、いわゆる凡人で仕事もパッとしないしTOEICは(国際事業部なのに)600点未満。 国際事業部に新任のエリート女性課長が着任し、主人公は「この男はダメだわ」ということで見切りを付けられ、優秀な人材を探した結果、経理部の彼女が候補に挙がります。
折悪く(折よく)会社が外資に買収され、アメリカ人新社長(もちろん女性)の能力重視、女性活用の新人事政策に乗っかり、運命の辞令が発令されます。 主人公の彼女は総合職に昇格し、国際事業部にスカウトされます。一方、主人公はどうなったかというと、丁度国際事業部の一般職女性が寿退職するので、「丁度適材適所」ということで、一般職に降格させられて寿退職の女性の後任になるのです。 つまり、主人公の彼女が、主人公の直属の上司になったわけです。
これからの世の中で、同期の女性の下で働くようなシチュエーションはそんなに珍しいことではなくなるのでしょうが、この小説の場合は別な突発的事情が出てきて、「一般職の服務規定の運用の厳格化」という事態になってしまいます。(その事情はネタバレになるので省略)。
それが何を意味するかというと、勘のいい皆さんは既にお分かりと思いますが、「一般職ならピンクの制服を着なさい」ということです。 ここまでは、公開されている第1章と、小説のタイトルからして想像できる範囲なのでバラしますが、ここまでで小説全体の4分の1ぐらいでしょうか。それから後は、前述の通りドMでないと耐えられないことが次から次へと主人公に襲い掛かります。
この小説は自分が大島薫ちゃんになったつもりで読むのが良いかもしれません。