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壇蜜の魅力「私の奴隷になりなさい」 R18版はSMアダルトビデオではない


この動画は壇蜜の「私の奴隷になりなさい」とは別のAV動画です。

本物の壇蜜主演「私の奴隷になりなさい」R18ディレクターズカット版はこちらです。

私は「私の奴隷になりなさい」という題名を見て、壇蜜が上から目線で男性に対してサディスティックに「私の奴隷になりなさい」という意味と信じ込んでいました。あやしげな色香を放つ壇蜜の独特の雰囲気が、性奴隷に命令する女王のイメージにフィットしたからです。

しかし、その解釈は誤りであることが分かりました。「私の奴隷になりなさい」とは、壇蜜が演じるヒロイン「香奈」に対して、「先生」が言った言葉だったのです。この謎の男「先生」は板尾創路が演じており、香奈を性奴隷として支配しています。(実は同じ言葉を香奈が別の人物に対していう事になるのですが、重大なネタバレになるのでここでは伏せておきます。)

この作品は、真山明大の一人称「僕」の視点で展開します。僕が転職した職場には香奈という既婚の美しいキャリアウーマンがいて、僕は香奈を好きになり肉体関係を結びます。ある日、香奈の家で衝撃のビデオを発見し、香奈の秘密を知ることになったのです。

そのビデオの内容は、まさに香奈という性奴隷が調教されるR18+の本格的SMアダルトビデオの世界で、バイパン剃毛(陰部の毛を剃ること)のアップさえ含まれています。

劇場で放映された「私の奴隷になりなさい」は高校生以上なら誰でも見ることができるR15+指定のため、当該ビデオ部分は大幅カットされており、その部分はR18版でしか見ることができません。ですから、このR18版が売れているわけです。

当該ビデオの内容は、AVのハードなSMものを見慣れた人にとって大したものではないのですが、壇蜜という今を時めく人気女優が、アダルト女優でもないのに、本格アダルトシーンを撮ったということで、ファンが色めき立ったわけです。

「このシーンを撮ったら立派にアダルト女優の仲間入りじゃないか」という人もいます。それは違うと思います。

「私の奴隷になりなさい」はマゾ女性の深部を描いた意欲的な心理映画であり、必然的にアダルトシーンが含まれていますが、SMのAVとは明らかに一線を画する芸術作品であると思います。

SMのAVとは、大半はストーリー性が殆どありませんが、ストーリー性のあるものを含めても、性的虐待シーン自体に加虐的あるいは被虐的な快楽を与える目的・意図で作成されており、女優はその目的のためにいかに効果的に美しく悶えるかに焦点を当てて演技(ハードなSMでは演技が不要な極限被虐状況で撮られる場合も多い)しています。

一方、「私の奴隷になりなさい」での壇蜜は深部の人物像から来る恐怖と快楽を各シーンで演じており、まさに「女優」の域での好演と言えると思います。

もちろん、「私の奴隷になりなさい」が、ストーリー性の極めて高い、女優の心理の深部まで描いた濃厚なSMアダルト作品である、と確信してAVと同じように楽しみたい方に水を差す理由はありません。(この作品に出たことで壇蜜はもはや普通の女優でなくアダルト女優だ、と決めつけることは間違っているというだけです。)「私の奴隷になりなさい」には、緊縛、鞭打ち、ローター等々の室内プレイだけでなく、女子高生の服で外出させられたり、バス車内など公衆の面前での際どい恥辱や精神的凌辱シーンがあり、SM自体の快楽を求める視聴者の期待を裏切らないものです。

但し、上記のPVで最も衝撃的な最終部分、すなわち壇蜜の演じる香奈がスクランブル交差点に座り込んで大股を開くシーンは、このR18ディレクターズカット版には収載されていません。それを知らずにR18ディレクターズカット版を買うと「そりゃないだろう」とがっかりされるのが確実ですので、予めお断りしておきます。

「金に糸目をつけないからこの横断歩道上の股開きシーンを見たい」という方は何を買えばよいか?、残念ながら存じません。多分、何らかの理由で公開を断念したのではないでしょうか。

壇蜜はユニークな職歴を持ち、また芸能界へは当初グラビアアイドルとして参入したので、アダルト女優経験があるだろうと誤解している人がいますが、銀座のクラブでの「お水」経験を除けば意欲的ながら比較的お堅い職歴です。

壇蜜は父親がツアコン、母親が保育士の資格を持っている家庭に生まれ、昭和女子大を卒業後、専門学校で調理師免許を取得しています。また冠婚葬祭の専門学校にも通うなど、学校通いや資格取得が好きなようです。職業は和菓子工場勤務、銀座のクラブでのホステス、28才で「龍が如く4 伝説を継ぐもの」ゲームのキャバ嬢役出演があります。

週刊SPAの「美女タレント発掘プロジェクト どるばこ」という企画に応募してグラビアデビューし、芸能界入りを果たします。

壇蜜本人が中学時代に「愛人」というあだ名で呼ばれていたとか、小学校時代にゴルゴ13を読んで性的なことに興味を持ち始めたとか、自身のセールスポイントである、あやしげな色かを放つセクシーさを強調するために色んなことを言っているようですが、客観的にプロフィールデータを読むと、奔放というよりは結構地味に頑張ってきた現代女性の姿が見えると思います。